フロベニウスの定理について説明します。
まずはいつもどおり定義から。
<定義>
n 次正方行列A の固有値を(重複も含め) とする.
このとき任意の多項式に対し, 行列 の固有値は(重複も込めて) である。
意味がわからなくて当然です。一つずつ説明します。
(1)この公式って何が言いたいん?
正方行列Aの固有値は簡単に求まります。なのでそれを利用して別の難しい固有値を計算しようって感じ。
(2)正方行列って何?
こちらの記事に詳しく説明しています。
(3)固有値って何?
n次正方行列Aがあります。
その時、 を満たすベクトル
λはベクトルを伸ばしたり、縮ませたりする(線形性)意味です。